3月の春らしい暖かさの中、こども園では4人の子ども達が卒園式を迎えました。
入園当初、私と離れられず泣いていた息子はこども園での生活によく馴染み、毎日を心から楽しく、生き生きと過ごすことができました。

お祈りやライゲン
オイリュトミー
曜日ごとのおやつ
お庭あそびや室内あそび
水彩やお針しごと
静かなお話の時間
季節の祝祭

すべてが充分な栄養となって、4人の子ども達の心と体の隅々に行き渡ったことを感じます。小さな暖かいおおいの中から巣立つ準備をすっかり整えた4人の子ども達が、新しい世界への希望に満ちた輝く笑顔で並んでいる姿は、親としてこの上なく嬉しく幸せな風景としてずっと忘れることはないでしょう。

卒園式に行う人形劇では、卒園児が物語の朗読に合わせて注意深く、慌てることなく、手先を器用に動かして人形を操ります。人形を操ることは大人でもコツと辛抱強さと筋力を要する作業ですが、毎年、卒園児達はさらりとやってのけるのです。

物語をしっかりと体感し、人形に生命を吹き込むように息を合わせて、流れるように互いに連動しながら物語の世界を紡ぎ出す子ども達の姿は、3年間を共に過ごした先生と友への揺るぎない信頼と、大きな成長を伝えてくれるものでした。

「おひさまの子ども達、さようなら!」

深い愛をもって送り出して下さる先生からの子ども達へ贈る言葉に、一瞬泣き出しそうな顔をした息子の目から、でも涙はこぼれることはなく恒例の黄色いブランコに揺られ、気持ちはすっかり小学校へ飛んでいったようでした。

卒園式定番の「黄色いブランコ」。お父さん達が布の端を持ち、子どもを乗せて歌いながらブランコのように揺らす。最後は天井に向かってポンと飛ばされてフィニッシュ!

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そして4月。。。
桜の花びらの舞う中、公立の小学校の入学式でした。
昨年秋の小学校での就学前健診では私の手を掴んで離さず不安に泣いていた息子が、入学式では新しくこれから始まる小学校への期待いっぱいの顔をして自ら私の手を離し、自信を持った足取りで新しい自分の場所へ入っていきました。

私の腕の中にいた小さな息子はもうどこにもいないけれど、自分の意思を持って世界と関わり、自分の足でしっかり歩こうとしている息子に、私も背中を押されているような気持ちです。

卒園保護者 横田千佳子