「えんだより」というのは、月に一度
教師から保護者に向けて書かれるお手紙です。
子ども達の保育室での様子を知るなどができる、とてもいい機会になっています。

~えんせいかつより~

深まりゆく秋、木々の葉の色づきに、散歩の楽しい季節です。
風邪をひいていた子ども達も少しずつこの涼しい季節に元気に馴染んできました。

子ども達はとても創造的に遊ぶようになってきています。
♪クリーンクラ―ン 道具はおうちへかえります♪と教師があそびの終わりを告げると、少し残念そうです。
お陽様(年長)の子ども達の学童期へと向かう成長からもたらされる遊びへの集中が、
保育室全体の空気を密度の濃いものにしています。
お陽様は朝一番に、彼らのみに許された織り機で20分ほどを過ごすと、“工場づくり”に精を出しています。
6歳になった子ども達の遊びはもう偶然の産物ではなく、体験したことのあるイメージに沿って
“事実に即した考え”に基づきつつ必要な材料を選び抜いて何かを生み出したい様子です。
夏以来ずっと取り組んでいた、曲がりくねり上がり下がりするベルトコンベア方式~実は手動~のお寿司屋さんからさらに発展していった工場です。
たくさんの細長い板の裏側に教師が取り付けておいた桟を椅子や机と組み合わせるのに、
考えを出し合い力で協力し合って作り上げるだけでも相当な時間を有します。遊び方の決まった既成の玩具からは生み出すことのできない“創造的なあそび”の真髄がそこにあります。

お月様(年中)の子ども達も“簡単な織り機(教師の手づくり)”をもらい、真剣さをお陽様から受け継ぐかのように取り組んでいます。目のところどころ飛んでいる織り機がこの年齢にふさわしく貴重です。
織り機の毛糸は教師の手染めであり、染め液に浸透してゆく色の美しさに感嘆し、乾いていくのを1週間以上待ち、そして子ども達皆が小さな玉に巻いてくれていました。こうしたすべての準備の日々の連なりが、子どもたちの“織り機”なのです。

お星様(年少)の子ども達の明るく素朴に遊びまわる姿が、お部屋全体を幸福感で彩ります。あそびと仕事に熱中する年上の子ども達の存在は、“大きくなること”への楽しい信頼を小さな心に確かな形で与えてくれているのでしょう。

静かな仕事の集中とダイナミックな遊びとが交互に保育室満たしています。