公立の小学校に通う四年生の娘は、
月に二回、夕方から幼稚園で開かれる小学生の手仕事クラスへ通っています。
(※現在、手仕事クラスは定員がいっぱいのため募集はしていません)

小学校では、大勢のにぎやかな熱気の中で頑張っている娘にとって、懐かしい幼稚園の暖かな静けさの中で、大好きな三品先生に習う手仕事の時間は、背伸びする必要もなく、心身の丁度良いバランスをとってくれているようです。

クラスが始まる前、子ども達はいつも部屋のカーテンやドアの隅に隠れて三品先生の到着を待ち、先生から見つけてもらうのがお決まり事になっているそうで、

「みーつけた!」
「今日は誰もいないみたいだから、内緒でケーキでも頂いちゃいましょう〜」

などと、先生方がいつもユーモアを交えて子ども達にお付き合い下さった後、みんなで輪になって座り、手仕事のお祈りをして、それぞれのペースで手を動かします。

(お喋りな娘は、お喋りも楽しみつつ、時々、先生からだんまりタイムが入るそう…先生、いつもすみません…)

手を動かして、くらしの役に立つものを自分の手で作り出せる喜びや達成感を、しっかりと体感できることは、今の時代に育つ子どもにとって、本当に大切なことだと思うのです。

楽しそうに編み物をしている娘を見ているうちに、編み物は苦手と敬遠していた私も何か編んでみたくなり…
この冬は編み物にチャレンジしたいと思っています!

手仕事の時のお祈りは、以前ヴォルドルフ人形の講習会で、今野先生が一度朗読して下さって以来、私にとっても宝物になっている言葉です。

娘にお祈りのことを尋ねると、もう一つ身振りを交えて私に教えてくれました。

この言葉に込められた願いが、子ども達の心と身体に深く深く沁み込んでいきますように…

「十人のこびとは働き者」

十人のこびとが とまっている
二本の枝に とまっている
一本の木に 二本の枝
二本の枝に 十人のこびと
それが世界を作っている
この世で最も美しいもの
気高いもの 良いものは
どれもみなこの二本の枝と
十人のこびとが作っている

「手仕事のことば」

わたしの手あなたの手
手は動く 手は働く
わたしの手もあなたの手も
みんなを助ける
わたしたちの手はこの世界で
未来のために働く
わたしたちのこの手の仕事が
世界を変える
世界を動かす

今まで作った編み物。
まだ子どもには難しい箇所はこびとさんが仕上げてくれます…

在園保護者 横田千佳子