普段、幼稚園の子ども達は、年齢の発達に合った、素朴なぼうず人形や立ち人形で遊んでいます。

手足のしっかりとした着せ替え人形である、ヴォルドルフ人形C体をこどもに与える時期としては、7歳の入り口あたりからが望ましいそうで、幼稚園で遊ぶ事はないのですが、今回は少し早い贈り物として、もうすぐ6歳になる息子のために作ることにしました。

4年前、上の娘に作った時は、2歳の息子を連れての講習で、とても苦労して、正直、楽しむどころではなかったのですが…今回は2体目という事もあり、ゆったりと作業する事ができて、しあわせな時間でした。

とは言え、大量の羊毛を適切な硬さとサイズにまとめて、人形の皮膚となるコットンジャージの中に詰め、縫い合わせていくのは大変です!

普段、羊毛を扱い慣れていても、仕上げるのは自分1人ではできません。想像以上に、根気と集中力と力のいる作業なのです。

作り方の工程には全て意味があって、ひとつひとつ忠実に作業しなければ、子どもの遊びに耐えられる人形にはなりませんから、大事なポイントは必ず先生にチェックしてもらいながら、慎重に進めていきます。

シュタイナー幼稚園のお母さんだからといって、裁縫が得意なわけでもなく、いつも3時間の講習の後は、家事をする気になれないくらい疲労困憊の母なのです。

ですが、時間をかけて、我が子によく似たお人形に仕上がっていく様子は、たまらなく可愛らしく、疲れを忘れて作業に没頭してしまいます。

人形作りには不思議な癒しの力があるように思いました。

在園保護者
横田千佳子